2009年12月16日水曜日

やっと元気になりました!

日本と同じで、このひと月は風邪やインフルエンザの流行が続き、一時期、あちこちの学年で学級閉鎖、幼稚園でも園閉鎖がありました。我が家もリレーのように交代交代寝込む日々が続きました。11月、12月は行事が満載で、そのたび無理をしてしまう生真面目な日本人の社会では特に流行しやすいように思われます。

アメリカンスクールにお子さんを通わせている友人の話だと、それほど行事の準備や練習に力を入れないアメスクでは、行事が近づいているからといって体調が悪ければ無理して登校するようなことはしないし、そんなに気合も入ってないので、のんびりしていて、個人個人ぽつぽつかかる人はいても、学級閉鎖が必要になるほど全体に蔓延するような事態には至らないんだそうです。

それを聞いて、なるほどな~、と思いました。日本人は何事も完成度の高さと、全体で力をあわせて努力した後の達成感を求めがちですからね。それも素晴らしいことだとは思うのですが、確かにもうちょっと、のんびりしていてもいいかもしれません。行事が立て続けにあると、全力疾走を続けて何本もすることになり、疲れて免疫力が低下したところを、ウイルスにやられて発症、てことになるのです。でも、まぁ、しょうがないのかな~。

この、病みながらのひと月、なんとか治して参加した行事が数多くありました。ひとつクリアすると、疲れもあり、すぐにまた次の風邪にかかりダウン、またなんとか治して次の行事に参加、この繰り返しでした。やっと今学期の行事をすべて乗り越え、安堵感で胸がいっぱいです。私も、何事も適当に済ますことができない日本人の一人だなぁ、と実感。でも、ひとつひとつ、良い思い出を残せたと思うので、感無量でもあります。

2009年11月15日日曜日

コールマユール・チャートマサラ・デリー和太鼓会 ジョイントコンサート

11月14日(土)11:00~13:00 日本人学校体育館にて上記のコンサートが催されました。
コールマユールはメンバー約30人の女性コーラス、
チャートマサラはメンバー10数人の混声ユニットです。
私はコールマユールとチャートマサラに出ました。
デリー和太鼓会は、インド原料現地調達で作られた和太鼓によるアンサンブルグループです。
この和太鼓は日本人学校でも大活躍で、過日の夏祭りでも小学校6年生が見事な演奏を披露してくれました。

オープニングで、モサイ日本語学院のインド人学生の方々が、よさこいソーランの音楽にあわせて生きのいい振付(大漁の網を引く動作入り!)で踊ってくれました。
体育館前方のドアが舞台袖、退場して来たインド人学生の方々を、ドアの外で待機していたマユールのメンバーが拍手で迎えます。「カッコよかったですよ~」「みなさんもがんばってくださいね~」
このエールの交換が楽しい!出演者であることの醍醐味のひとつです。

第一部開始、入れ替わりでマユールメンバーが舞台へ。久しぶりの舞台でドッキドキ、私個人は2~3箇所歌詞を間違えてしまいましたが、指揮者のTさんとEさんのとびきりの笑顔に支えられ、みんなとひとつになって歌うことができました。
特に、一青幼(ひととよう)さん(ほんとは幼の上に穴冠がついてます、漢字が出ません)が9・11にショックを受けた後、平和な世界が実現しますように…との祈りを込めて書いた歌「ハナミズキ」、
それから、NHK合唱コンクール中学生の部の課題曲にもなった、アンジェラ・アキさんの「手紙」をコーラスで歌うことができて本当にいい思い出になったと思います。
「手紙」は日本人学校の子供たちも空で歌うことができるほどお馴染の曲で(朝の会や帰りの会で歌う曲に選曲されてました)、コーラスで歌うとこんな感じなんだ~という新鮮さを子供たちにお届けしたかったです。帰宅後、娘に「手紙どうだった?」と聞くと「迫力があったよ。メロディーだけじゃないんだねぇ~」と言ってました。

第二部チャートマサラです。入れ替わりで時間がないので、私を含め両方に出演する3人は、ドア付近のトイレで猛スピードで着替えました。一部は上下白黒だったのですが、チャートは上がインド服で下がジーンズです。
私はコーデュロイ生地の黒いズボンの下にジーンズ生地のスパッツを隠してはいていて、トイレで一枚脱ぐ作戦だったのにすっかり忘れ、上を青いインドのパンジャビードレスに着替え、靴を黒靴からモカシンシューズに履き替えただけで、舞台に出てしまいました。チャートはマユールよりもカジュアルな感じのグループ(こう、路上で歌い出す感じですかね?)なので、白黒はあわないのです。舞台に出てすぐに気がつきましたが後の祭り、コーデュロイ生地のため光沢がなくそれほど正装っぽい感じがしないのが救いでした。また、リーダーのA先生が、(私にとって幸運なことに)黒地に刺繍のパンジャビドレスをお召しになっていたため、あんまり黒ズボンがめだたずにすみました。ホッ…

チャートの曲目は、「星に願いを」のジャズバージョン、「あの素晴らしい愛をもう一度」、
そして後2曲は、いずれも今の日本の学校の音楽の教科書に載っていて、卒業式などで愛唱されている曲をコーラスに編曲したもの。「COSMOS」と「旅立ちの日に」。
「COSMOS」は秋桜じゃなくって宇宙の方。ニュー・ソウルフルな歌を多くつくられている、ミマスさんという方の曲です。歌詞をちょっと一部ご紹介すると、

 君のぬくもりは 宇宙が燃えていた 遠い時代のなごり 君は宇宙
 百億年の歴史が 今も身体(からだ)に流れてる 
 光の声が天(そら)高くきこえる
 君も星だよ みんな みんな

こういう歌が今は音楽の授業で歌われてる。なんだかうらやましくなります。曲も感動的。
「旅立ちの日に」は、以前NTTのコマーシャルでスマップが歌っていたことがあるそうです。こちらも、歌詞、曲、共に素晴らしく、祈りを込めて歌うことができました。コンサート終了後、「あの歌大好きなの~」と複数の友人が言って下さいました。チャートのリーダーは、今、日本人学校の音楽の先生がつとめて下さっていて、いつも素敵な曲を選んでくださるので、毎回とても楽しみです。

第3部、デリー和太鼓会の演奏を、舞台袖で聞きました。
皆さん、鉢巻きを締め、揃いの祭りの衣装を着て決まっています!
日本らしい曲の外に、映画「スラムドック・ミリオネア」の曲に和太鼓を合わせた新鮮なアレンジ曲もありました。原始の血が呼び起こされるのか、日本でも和太鼓の演奏を聴くと、涙腺が弱い私です。気合い、が胸を打つんでしょうか。
和太鼓会には、PEHくんの幼稚園での担任の先生も参加されており、PEHくんは先生に手を振り、舞台から先生が笑顔で応えて下さり、PEHくん大満足だったようです。

第4部、再び、コールマユール。
アカペラで「どんぐりころころ」。途中、どんぐりの坊ちゃんがお池に落っこちる水音を、声優の経験があるソプラノのメンバーが、「ぽちゃん!」と表現、子供にも大人気でした。
一番最後は、英語で「チムチムチェリー」。
私は、物悲しい煙突掃除屋さんの歌だと長年勘違いしてきたのですが、実は、ミュージカル「メアリーポピンズ」の中で歌われている、すごくカッコいい煙突掃除屋さんの歌だったのです。
ユーチューブなどで事前学習して、練習の時も、その生きる勇気を与えてくれる歌の感じ、骨太な感じを表現したいな、と思って歌ってきました。

後で、同じ会社のご婦人から
「後に用事が控えてたので、途中で失礼しようと思ってたんだけど、チムチムチェリーが始まって聞き始めたら、あんまり素敵なので、帰れなくなっちゃったのよ~」とお褒めのお言葉を頂戴し、とても嬉しかったです。

コンサートはいつもそうですが、全部演奏し終えてしまうと、ほっとすると同時に無性に淋しさを感じます。あーあ、終わっちゃった~。でも、次の瞬間には、また、歌いたい!って思っているんですけどね!

そうそう、言い忘れてました!
会場の最前列で、ちゃ~んと最後まで座って聞いていてくれた、TOKOちゃん、PEHくん、本当にどうもありがとう!パパが出張中でいなかったけど、他の一年生のお友達にも助けてもらって、みんなで一緒にコンサートを楽しむことができました。感謝、感謝です。
  
  

2009年11月2日月曜日

Pehくんと江ノ電


Pehくんは、日本にいたころ、Nゲージの江ノ電を持っていて、いつどこに行くにも肌身離さず握りしめていた。お砂場でも滑り台でもアスファルトでも、どこでも線路に見立てて、走らせていた。だから、いつの間にか、2両編成の真ん中のプラスチックが折れ、1両だけになってしまい、残りの1両もいつしか失くしてしまった。インドに持ってきた、トミカやプラレールの中に江ノ電は入れてもらえず、Pehくん自身もすっかり忘れていた。

ところが!つい先日お友達の家に、新品の江ノ電があるのを見つけてしまったのである。
Pehくんの驚きようったらなかった。
「あーーーっ、えのでん、あるーーっ!ぺーくんもってたーーーっ!」
帰り際、なかなか返そうとしなかったので、「わかった、お正月、日本に帰った時に必ず買ってあげるから」と説得。Pehくん納得(のはずだった)。

時間の観念のないPehくんにとって、「きのう」とはすべての過去を指す言葉であり、「あした」とはすべての未来を指す言葉である。そして、切羽詰まった今のこの気持ちを表すのにふさわしい言葉は、すべて「きょう」なのである!
「おしょうがつに、きょう、えのでんかって!」と帰宅後、3時間も泣き叫んでくれた。
(母も泣きたいーー!)
「Pehくん、今日はまだお正月じゃないから」と何度説明しても、
そんな理屈Pehくんに通じるわけもなかった。
「おしょうがつに、きょう、えのでんかってーーー!!!」「……」

姉のトコちゃんが優しくなだめてくれて、Pehくんの怒りはやっと収まった。
ちょうどいい箱があったので、「そうだ、これで江ノ電作ったら」と提案。
仲良く、箱江ノ電を製作。本当の江ノ電は2両編成だが、何故か3両編成に。
3両目はPehくんが一生懸命塗ったのよね。
しばらくはこれで遊んでくれそうです。

2009年10月26日月曜日

スミルノフでゴキブリ退治!


手にしているビンは、インドの合弁企業が出しているウォッカ「スミルノフ」です。
これから何をつくるかというと、カクテルではなく、ゴキブリ退治の殺虫剤&虫よけも兼ねたクリーナーです。日本の実家からアロマテラピーのエッセンシャルオイルを各種送ってもらったので、これから「スミルノフ」で希釈するのです。

ゴキブリ退治には、ペパーミント!
その場で吹き付けて死んでいただくには原液が良いそうですが、もったいないので、ちょっとウォッカを混ぜます。台所用に、この濃いペパーミントスプレーと、さらにミネラルウォーターで希釈した掃除用スプレー、2種を常備するつもりです。

激しい乾季が終わり、7月モンスーン(雨季)に入る頃から、
デリーではありとあらゆる昆虫が息を吹き返し増殖しています。
我が家は築30年近い古屋なので、台所はゴキブリの巣窟です。
ですから、この「スミルノフ」作戦が成功することを祈っています!
実は最近、「インドのキンチョール」作戦が大失敗に終わっているもので…
(これについては、また日を改めてご報告いたします)
でも、そのお陰で、人体にも優しい方法に踏み切る決心がつきました。

なお、この「スミルノフ」、インドで販売されているお酒の中では結構美味しい方だそうで(つまり薬品くさい変な後味がしない、合格ラインという意味です)
無類の酒好き、えいちゃんは、いつもこれでカクテルなどつくって飲んでいます。
で、このブログを書いている横で、
「なんだよ、ゴキブリにかけちゃうのか?もったいないな」 
などと呟いておるのでした…

2009年10月20日火曜日

はじめてのディワリ


去る17日(土)が2009年のディワリでした。ディワリはインドのお正月です。この日は、遠く離れて住んでいる家族も皆集まって過ごします。富と豊穣の女神、ラクシュミーを家々に祀り、新しい一年が幸多からんことを祈るのです。クリスマスカードのようにディワリカードを贈りあう習慣もあり、小3の子が英語の授業で作ったカードを見せてもらうと、Happy Diwali, and a happy new year! と書かれていました!

17日、18日と、夜中まで爆竹と花火の音が鳴り響きました。中国の春節の祝い方に似ています。暴発もあり、危ないので外出は控え、窓から打ち上げ花火を眺めて過ごしました。
また、気分だけでもと思い、玄関の靴箱の上にディアの灯をともし、
「光の贈り物」と題された工作を小1の長女が作ってきたので、リビングの窓辺に飾ってみました。
ケーキの絵を描いて作ってくれたので、クリスマスにも誕生日にも使えそうです。

2009年10月13日火曜日

ディワリ もうすぐインドのお正月

2009年のディワリは、10月17日(土)。前2日、後1日、合計4日で祝われます。
17年間、国外追放されていたラーマ王が、ラヴァナを倒し、凱旋帰国した際に、その道筋に灯りをともして人々が出迎えたことにちなんで、「光の祭り」と呼ばれているそうです。
家々では、素焼きの小さな容器に灯心と油を入れて、灯りをともします。また、クリスマスのようにイルミネーションがあちこちに飾られます。

小1の長女も13日の英語の授業で、このディヤという容器を作ってきました。
先生が下さった容器に、ボンドを塗り、上から、金や銀の粉をかけ、お花のスパンコールを
張り付けてありました。
「ディワリには、灯りをともしてくださいね」と先生が教えてくださったとのこと。今から楽しみです。

ディワリ前には、いつもお世話になっている、家で働いて下さっている皆さんに、ちょっとした心付けとお菓子を渡す習慣です。スィーツはいらないと思うインドの人もいると聞き、バサント・ロックのマルシェで、プレゼント用のピスタチオを14袋(後で足りなくなってさらに5袋追加)買い込みました。

金色の唐草模様がプリントされた布の巾着に1袋づつ入っています。この中に、名刺大のカードを入れました。カードには、ひとことだけ、書いてみました。
DIWALI  MUBARAK  HO  !
(ディワリ おめでとう!)
いくつになっても、プレゼントを用意するというのは、うきうきするものです。


2009年10月5日月曜日

やもりさん、こんにちは!

ニューデリーに暮らし始めて半年が過ぎ、
新しい生活も軌道にのり、やっとブログを始める余裕が出てきました。
6年前から2年間のパキスタン滞在(長女が1歳から3歳まで)のことも
ときどき思い起こしながら、日本に本帰国するまでの2年半の間、
滞在日記をつけていきたいと思います。
このブログを訪れて読んでくださる皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

インドの家に到着したとき、リビングの壁掛け時計の横に やもりを発見!
ふるーい友人に再会したかのようで、嬉しくなりました。
暑い国の家の中、世界中に棲息している国際的爬虫類、やもり。
もちろん、パキスタンに住んでいた頃も、毎日家の中で出会っていました。
恋の季節に、オスとメスのやもりが、キュッキュッキュッ…と
鳴きながら追いかけっこするのが可愛く、よく観察したものです。
家を守るからやもり、日本でもとても縁起の良い生き物です。
ゴキブリなどの害虫もばりばり食べてくれるし、ほんとにありがたい。
やもりさん、これからもよろしくね!