Pehくんは、日本にいたころ、Nゲージの江ノ電を持っていて、いつどこに行くにも肌身離さず握りしめていた。お砂場でも滑り台でもアスファルトでも、どこでも線路に見立てて、走らせていた。だから、いつの間にか、2両編成の真ん中のプラスチックが折れ、1両だけになってしまい、残りの1両もいつしか失くしてしまった。インドに持ってきた、トミカやプラレールの中に江ノ電は入れてもらえず、Pehくん自身もすっかり忘れていた。
ところが!つい先日お友達の家に、新品の江ノ電があるのを見つけてしまったのである。
Pehくんの驚きようったらなかった。
「あーーーっ、えのでん、あるーーっ!ぺーくんもってたーーーっ!」
帰り際、なかなか返そうとしなかったので、「わかった、お正月、日本に帰った時に必ず買ってあげるから」と説得。Pehくん納得(のはずだった)。
時間の観念のないPehくんにとって、「きのう」とはすべての過去を指す言葉であり、「あした」とはすべての未来を指す言葉である。そして、切羽詰まった今のこの気持ちを表すのにふさわしい言葉は、すべて「きょう」なのである!
「おしょうがつに、きょう、えのでんかって!」と帰宅後、3時間も泣き叫んでくれた。
(母も泣きたいーー!)
「Pehくん、今日はまだお正月じゃないから」と何度説明しても、
そんな理屈Pehくんに通じるわけもなかった。
「おしょうがつに、きょう、えのでんかってーーー!!!」「……」
姉のトコちゃんが優しくなだめてくれて、Pehくんの怒りはやっと収まった。
ちょうどいい箱があったので、「そうだ、これで江ノ電作ったら」と提案。
仲良く、箱江ノ電を製作。本当の江ノ電は2両編成だが、何故か3両編成に。
3両目はPehくんが一生懸命塗ったのよね。
しばらくはこれで遊んでくれそうです。
さすが男の子、本当に電車とか車が好きなんっすねー。女の子のお気に入りの縫いぐるみ以上?3時間泣き続けられたとは・・・すごいパワーっす。恐るべしpehくん。
返信削除インドの玩具屋さんには、インドの車両のおもちゃないのかな?
トコちゃんもすっかりお姉さんっすね、えらいえらい。
写真の電車の一両は、トコちゃんも塗っんですか?
そうそう、私は一切タッチしてなくて、姉弟だけでつくりました。ニューデリーにはメトロがあって、そのおもちゃが売ってますが、ちゃちいプラスチック製なので、すぐに壊れます
返信削除(;~;)
男というのは、生まれたときから、女よりも、執念深く粘着質で負けず嫌いのようです。(もちろん、生まれつき気配りのある優しい男の人もいらっしゃると思いますが)
スーパーとかでも、ギャーギャー店内で泣き叫んでるのって、見るとたいてい男の子です。3~4時間ひとつのことに執着して泣き叫び続けるのなんて朝飯前なんですよ!そして、闘って闘って、最後には自分の我を通すのです。
ほんとに負けます。男の子を育てるのは体力が要ります!
でもねぇ、私も母から「お前はまるで男の子のように言い出したら聞かない子だった」と言われているので、まぁ、仕方がないのかも。因果応報ですな~
おナマステ(^。^)v
返信削除みなさま お元気そうでなにより!
久しぶりの国際電話、pehくんの第一声が「えのでん かってーっ!!!」。???えのでん???さすがのおじいちゃんも ちょっとビックリしていたようです。きっと お正月に帰ってきたときには、江ノ電がpehくんを待っている事でしょう。トコちゃんは 何が待っているのかな?
・・・いいな・・・孫って・・・
それにしても トコちゃん、pehくん、えのでん上手ね!
おこんにちは!めざしさん。
返信削除そう、私ももう一度3才ぐらいの孫になりたい!
それは不可能なんだけど、もう一度その立場を一緒に生きなおしているようで、おもしろいです。
お正月日本で会えたら会いましょう!