2010年11月8日月曜日

ネパール旅行 2

 
Posted by Picasaアスタムコット村見学の途中の景色です。まるで昔の日本みたいです!茅葺屋根に、土壁(ただし牛糞でこねている。繊維がたっぷりで、昼間涼しく、夜温かい、呼吸する壁になる。乾燥すると臭いがなくなり、年を経るごとに頑丈になるそうです)の家。隣には家畜小屋、そしてバイオガスシステムの牛糞の投入口!があります。(はなの家からこの村にこのシステムが広がり普及しています) そして、家の周囲にはバナナの木などの樹木と畑が広がっています。庭先も日本の農家にそっくりで、脱穀前のヒエの穂を乾かしていたり、山羊の子がぴょんぴょん跳んでいたり、赤ちゃんが籠で寝ていたり、とても親しみが持てました。

下の写真は、「はなの家」ご自慢の、五右衛門風呂です。外から薪をくべて燃やし、お湯を沸かします。大きな銅鑼のようなフタを開けると、果たして大きな木のスノコが浮かんでいました!そ~っとバランスをとりながら、足の裏で押さえるように沈めて入りました。停電に備えて、「はなの家」製の蜜蝋ロウソクに火をともし、子供たちも大はしゃぎ!(入ったのは夕方でした。写真は翌日昼間撮ったものです)
お湯がとても柔らかく、中々湯ざめしません。すべてが自然の素材でできているだけで、こんなにも癒されることに感動しました。
「はなの家」のスタッフさん達に感謝です。「はなの家」で働いているスタッフさん達は皆、近隣の村から通ってくるネパールの方たちなのですが、「ここが自分の家だと思って、なんでも言ってくださいね」と日本語で話しかけられ、びっくり。インドに戻って頑張る元気がまた湧いてきました!

ネパール旅行 1

10月11日~14日まで家族でネパール旅行に行きました。ネパールはインドから行きやすいので(飛行機で1時間40分)デリー在住の日本人に人気があります。
 カトマンズに一泊、翌日ポカラへ国内線プロペラ機で30分の移動、ポカラからジープに乗って1時間ちょっとで、ヒマラヤを望むアスタムコット村に着きました。宿泊したのは「はなの家」。ここは、パーマカルチャー実践農場を持ち、有機無農薬栽培の新鮮自家製お野菜を、美味しい日本食で供してくれる宿です。スタッフさんが、敷地内を案内してくれました。畑の中にある、バイオガス装置に感心しました。井戸のような穴があって、そこに牛糞を落とし、水も入れて攪拌、地下にあるタンクで熟成され、最終的には、キッチンの煮炊きに使われるメタンガスと、畑に散布される無臭の透明な液肥が作られます。この過程ですべてのバイキンは死滅、衛生的にも二重丸です。

養蜂箱もあり、朝食のクレープには自家製蜂蜜がトローリ! さて、食事もさることながら、壮大なヒマラヤの景色と澄んだ空気がなによりのご馳走でした。早朝の景色が一番と聞き、家族そろって日の出前に起床、ご来光を待ちました。アンナプルナ連峰が180度くっきりと見え、本当に素晴らしかった!! 上の写真は、アンナプルナサウス 標高7219m、右手奥に白く輝くのが、アンナプルナ1 標高8091mです。次の写真も同じアングルですが、日が昇って数時間経つと、もう雲に覆われ始めているのが分かります。早朝は寒かったのですが、日が昇ると半袖でもOKでした。幾種類もの可憐な秋の花が「はなの家」を彩っていて、心が和みました。コスモスが風に揺れて、日本の秋のような爽やかさでした。

下の写真はアスタムコット村のヒエ畑です。もうじき収穫です。スタッフさんに連れられて、村の見学ツアーに行きました。山の斜面から尾根にかけて村が広がっているので、ちょっとした運動になるお散歩です。4才のPEHくんは、スタッフのラメッシュさんがずっと手をつないでくれていました。ロキシー酒(ひえ焼酎)はネパールの名産。「はなの家」では夕食前に、暖炉を囲んでスタッフさん達との談話タイムがあります。ロキシー酒のぬる燗、鶏の軟骨焼き、枝豆、どれもとても美味しかったです。Posted by Picasa

2010 コモンウェルスゲームズ 

2010 コモンウェルスゲームズ が、10月3日~14日まで ニューデリーで開催されました。このような国際大会があること自体、インドに来るまで全く知らなかった ので、とても新鮮な見聞ができました。以下Wikipedeia から引用します。

…Commonwealth Games は 英連邦に所属する53の国と地域から71チームが参加して、4年ごとに開催される総合競技大会。オリンピック競技のほか、英連邦諸国で比較的盛んなローンボウルズ、7人制ラグビー、ネットボールなども行われる。イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4チームに分かれる。1958年大会より、聖火リレーにあたるクイーンズ・バトンのリレーが始まった。スタート地点はバッキンガム宮殿で、バトンの中にはエリザベス女王からのメッセージが入っている。障害者スポーツは、2002年大会から、陸上、水泳、卓球、重量挙げなどの一部種目で正式参加。(引用終)

今年は19回目の大会で、インドが開催国になったのは初めて。いったい開催までに準備が間に合うのかと危ぶまれていましたが、意外とギリギリセーフ?まだ会場の外回りの整備など、工事中のところも多々ありましたが、競技そのものは滞りなく終了したのでした。

ディフェンスコロニー近くにある、メインスタジアムに、家族+お友達で陸上競技を観戦しにいきました!お~っ、電光掲示板がちゃんとある!(インドなかなかやるじゃない!っていう別の意味の感動が大きかったです) 
コモンウェルスゲームズでは、同日中、同じ会場で、障害者競技も交互に行われました。パラリンピックのように分けないのです。男子競技の後、すぐに女子競技があったり、2時間程の観戦中に様々な競技を見ることができ、また国際競技大会特有の雰囲気も初めて味わうことができて大満足でした。
写真の電光掲示版は、車いす競技のスタート地点を映しています。他には走り幅跳びや円盤投げを見ました。どれも、トラックから直に躍動感が伝わって来て、素晴らしかったです。連れて行った子供たちも、選手が準備運動でちょっとその場で跳ねただけで、バネのように軽く高く跳んでいるのをみて、「すごーい!」と感歎の声をあげていました。下の写真は、参加国と地域の旗です。地理マニアのTOKOがめちゃめちゃ興奮して撮影してました^0^

Posted by Picasa

2010年11月6日土曜日

2010 ディワリ 花火

今日は5日、ディワリ当日です。3軒横のインド人のお宅。すごいイルミネーションですね。 良く見ると、ここのうちのお嬢さんが、家の前で手花火してます。この家の前の道路で大量の花火が打ち上げられました。その様子を我が家の庭から眺めたのが3枚目の写真です。(前日の夜は大量の爆竹が鳴らされて、PEHくんは、とても怖がっていました)                        我が家の屋上から四方八方で花火を打ち上げているのがよく見えました。パパも出張から帰ってきて、家族4人で花火大会気分で鑑賞しました。(PEHくんは、はじめ、とても怖がって耳をふさいでました…数時間たって、やっと慣れ、耳をふさがないでも見られるようになると、とたんに、「ぜんぜん怖くないもんね~」とえばってましたが…) 

ディワリギフトの定番、ナッツとドライフルーツの詰め合わせセットをいただきました。アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、サルタナレーズンです。インドで手に入るチリの白ワインと一緒にいただきました。子供には「鼻血が出るから食べ過ぎちゃだめだよ」と言っているのに、ついつい自分が食べすぎてしまいます。 

夕食後は、マーケットで買った、手花火を楽しみました。日本のネズミ花火に良く似た、独楽花火は、高速回転している間、小さな銀河がそこにあるようで、とてもキレイでした。三角錐の吹上花火はシューッと瞬く間に終わってしまいます。銀粉が吹き付けてある、細長い金属棒の手花火は、線香花火に似た感じの火花で、PEHくんも怖がらずに自分で持って楽しめました。 
                                                                   街じゅう、いたるところで花火が打ち上げられていました。
ひとつひとつは大したことない花火なのですが、近距離なうえ、次はどこから花火が上がるか予想もつかないので、日本ではありえない、凄まじい勢いの「街じゅう花火大会」の様相を呈してきます。屋上から、「こりゃあ、すごいなぁ~」と唖然と眺め入るばかり。夜空は、花火の煙でもうもうと白くなっています。                   

Posted by Picasa3軒先のお宅で、打ち上げ花火が始まりました。お次の花火は、「インド で スターマイン、夜空の饗宴!」です!
ついつい、日本人の私は頭の中に、花火大会のアナウンスとファンファーレが流れてしまいます(笑)

河川敷で合同の花火大会を開くのではなく、思い思い各家で、花火大会をやっちゃうというのが、インドらしいと思いました。時折、あちこちで、うまくあがらなかった花火が、建物にドン!と当たる音(たぶん)がし、その後、救急車のサイレンがなっていて、危ないのであんまり出歩いてはいけないな~、と思ったことでした。

ということで、今年もめでたくインドのお正月を迎えることができました。旧年中、お世話になった皆さま、まことにありがとうございました!新しい年もよろしくお願いいたします。

2010年11月5日金曜日

2010ディワリ ディヤの灯心はルーイーの綿

じゃーん。材料が出揃いました。マーケットで買ってきた、マスタードオイル、ディヤの陶器、そして、ルーイーの綿(新聞紙でくるりと巻かれたものが、Rs20(40円)で売られてました)です!     このルーイーとは、4月猛暑に入るころ、インドワタノキ からフワフワ飛んできて、街中にただよっている、あのワタです。日本人学校の門の横にも大きな綿の木があって、その時期、グラウンド中が、その綿だらけになります。フワフワ、コロコロ転がっていく綿の塊を、うちのPEHくんは、追いかけて拾い集めていましたっけ。拾って見ると、綿の中に種があり、綿花にそっくり。 ドライバーさんに聞くと、「ルーイーですよ。拾い集めて糸にして、ブランケットを織って、冬に使うんですよ」と教えてくれました。その、ルーイーをディワリ前のマーケットで見つけたので、びっくり!灯心としても利用されていたのですね!写真の一本目の灯心は、ドライバーさんに作って見せてもらいました。綿をそっとちぎって、両手の平で撚るだけ。やってみたら意外と簡単でした。ルーイーの種の皮らしきものが残っていて、その未精製な感じも、手のひらに触れて楽しい作業でした!
                                自宅のバルコニーに、ディヤの灯りを沢山ならべました。これはディワリ前夜の写真です。小さい灯りは、ごく小さい陶器に蝋を流し込んだタイプのものです。おめかしに、赤地に金糸のリボンで巻かれています。一晩もたずに燃え尽きてしまったので、翌日、ルーイーで細い灯心を作って、マスタードオイルを入れたら、また再利用できました。どのお宅も、建物のぐるり、塀のぐるりに、沢山のディヤを灯します。翌日、陶器の底に、ルーイーの灰とマスタードオイルが残っています。インドの人は、これを混ぜ、点眼するそうです。目にいいとか(ドライバー談)。でも~、マスタードオイルって、マッサージにも使われますが、ちょっと刺激臭があって、目にいれるのはちょっと…というオイルなんです。しかも、たぶん、うまく燃え尽きなかった真黒い灯心と練り混ぜてしまったので、まるで、竹炭ペーストのようなものができてしまい、とても目にいれられない(苦笑) で、まぶたと目の周辺に塗って、後で洗いました。「ママ、パンダみた~い!あははは~!」 子供に笑われたのは言うまでもありません…                                     Posted by Picasa                             来たるインドの新しい年が、平和でありますように… 家々に輝く、無数のディアの数だけ祈りがあります。この祈りが天に届きますように…
         
自宅の庭にカレーリーフ(南インド料理に主に使われます)の木があります。バルコニーから梢に手が届きます。TOKOちゃんが、その葉っぱをとって、HAPPY DIWALI と並べてくれました。
みなさま、ディワリ、おめでとうございます!

2010ディワリ マーケットでお買いもの


7ヵ月ぶりの更新です。ずっとブログをほったらかしにしていて、ごめんなさい!!
なんと、もうディワリが来てしまいました。インドに来て2回目のディワリです。ディワリはインドのお正月です。今年のディワリは11月5日(金)。これらの写真は前日に、近所のサウスモティバーグという ローカルマーケットで撮りました。ディワリは光の祭典ですから、花火屋さんは大儲け!!我が家も楽しもうと、手花火、回転花火、ミニ打ち上げ花火など買い込みました。1枚目、パチリ、花火屋さん店内です。

新しい年を迎える嬉しさで、街はどこも うきうきそわそわしている感じです。家々ごとにディヤの灯を輝かし、ヒンディーの神様、ラーマ・クリシュナとお妃のシータを迎えるため、新しいオーナメントで飾りつけします。家の中に富と豊穣の女神、ラクシュミーをお祭りするための、色とりどりのグッズも並びます。お祭りの縁日みたいです。

店頭の毛布にご注目。ディワリを境にデリーは短い冬を迎えます。
 暑いのが得意のインドの人は、寒いのがとっても苦手!ディワリには、日本のお歳暮のように、プレゼントを贈りあうのですが、その定番の一つが、新しい毛布なのです。他には、新しいキッチンウェア(お鍋や食器など)も喜ばれます。この間、車に乗っていたら、2人乗りのバイクとすれ違ってびっくり、その2人の間にはタワーのように、ニュー毛布のプレゼントが幾つも積まれていたのでした…親戚に配るんでしょうか?Posted by Picasaマーケットはどこも混雑して、あちこちで交通渋滞が発生していますが、うきうき気分をもらっているのか、不思議といらいらしません。
我が家で働いているスタッフさんたちにも、お菓子のディワリギフトを買いました。今年はチョコレートにしました。千代紙で「はばたく鶴」(実家ではPATA PATA 鶴って呼んでました)を折り、羽に「Happy Dewali!」とペンで書き、ギフトを渡す時に、「日本では縁起のいい鳥なのよ~、ほら~、ぱたぱた~って!」と実演して見せたら、皆さん微笑んでくださり、好評でした。折り紙はとても、国際交流に役立ちますね^^